環境に左右されないために必要な生きる力

つきもり鍼灸整骨院です。

前回まで山登りから得られるものについて綴ってきましたが、そのときに出てきた人生において高くそびえ立つ山を「環境」が影響するとお伝えしました。



その環境に押しつぶされない、左右され過ぎないための力について今回は綴っていきたいと思います。


環境が変わること

環境が変わること、人生において沢山のタイミングがあります。


こどもなら小学校入学、卒業して新しい中学校や高校に入ること。また就職や転職といった職場が変わることも。


住んでいる場所が変わったり、家の環境が変わることもあります。


大人になると、退職をして新しい第二の人生がスタートするタイミング、体の変調があり辛くなることも。介護や人のケアに努めなければならないときもあります。


ではどうしたらその環境の変化に対応していけるのか?


ぼくが学んでいる東洋医学的な視点から、物事を見ていくと解決できていくのではないか、そんな風に感じています。



ストレスと七情

環境が変わると知らず知らずのうちに「ストレス」となって体に負荷がかかります。


東洋医学の言葉でいうと、「ストレス」は「七情」と言い七つの感情から成り立ちます。怒(ど)・喜(き)・思(し)・悲(ひ)・憂(ゆう)・恐(きょう)・驚(きょう)の七つの感情をまとめたものです。


その感情(心)の変化が、体に影響して不調を引き起こしていきます。



感情がある人間だから当然ですよね。

尊い人間でないと持ち合わせていないものがこの七情。だからこそその感情が体に影響が出るのは当たり前のこと。

ではどうしたら影響を受けにくく出来るのか?


自然のなかに身をおくこと

日本には四季という壮大な自然の摂理があり、その中で人や動物は生かされています。一年を四つの季節に分けて、春夏秋冬と分けられますよね。


昔の日本文化では一年を24に分けて捉える二十四節気、またさらに細かく季節を捉えようとした考えに七十二候とあります。

この四季、自然の中でのストレスも、五つの邪気として分けることができます。


風邪・燥邪・湿邪・寒邪・暑邪と常にこのストレスが自然の中に存在します。山に行くと風が吹いて、寒く感じることもあり、湿気が多く汗もすごくでたり。


この四季、自然の影響は僕たちの体に備わった抵抗力や自然治癒力を常に刺激してくれます。生理学的に言うと「恒常性(ホメオスターシス)」の働きと似ています。

自然のストレスは、常に体に良いも悪いも刺激を与えてくれ、常に揺らぎながら体が変化しているということ。それが生きる力を育んでいます。

自然に身をおくことで生きる力を養っているんですね。


日常でも、昼夜の気温が上下すると汗をかいたり服を一枚着たりと調整します。これから暑い季節になると汗をかいて体温の調整もしてくれますよね。


いろいろな自然からのストレスをしっかり受けることで、抵抗力や自然治癒力を鍛えることにつながり、環境が変わることへのストレスにも耐えることにつながっていきます。



暮らしの中に自然を感じること

コロナ禍で日常で家から出ずに生活することが、この1、2年多くなりましたよね。

そうすると体がなまってしまい自然のストレスに対してとても弱くなってしまいます。

なので、日常生活に自然を感じる時間を多くとることをオススメします。

朝に家の庭に出て草木の成長を観察するのもいいですし、ちょっとしたお散歩で季節を感じることも、ほんの少しの繰り返しで自然を感じる時間を取ってみましょう!
今日の風は気持ち良いなぁ!
朝のこの香りや湿気、ぼくは好きだな!
新緑がキレイでこの季節大好き!

日差しが強いから苦手だな。
湿気は体が重くなるし嫌だな。
風が強くてあとでしんどくなりそう。

体のサインに敏感に、自然の恩恵を受け取り、日常に自然の心地良さを取り入れていきましょう!生きる力が養われていくはずです!


月森

鍼灸TSUKIMORI (旧:つきもり鍼灸整骨院)

島根県のほぼ中央に位置する大田市。自然の移ろいを感じられて、とても穏やかな時間が流れる土地です。 そこで鍼とお灸・手技によりこころと体を癒す居場所として、鍼灸院をひらきました。 人生において体が辛い時期やこころも弱ってしまうような時期があります。 また少し体を休めたい、体をケアしたいという時もあります。 そんなときに頼ってもらえるような存在として、私たちはあり続けたいと思います。

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