今回は、人の体には足りないカケラがあるんだよというお話を綴っていきます。
人の体は完璧なものでは実はないんです。誰しもどこか欠けている、また弱さを持って生きています。
僕がこれまで医学を学び、実際に患者さんと接して治療をしてきたなかで実感することです。
気持ちも体もいっぱいなとき
忙しくて働きずくめで体調が思わしくないときに、
人によっては風邪をひく人もいれば、ギックリ腰になる人も、はたまた歯の痛みになる人も、いろいろな症状として現れます。
実際にはその症状が出た原因は分からないですよね。
人の体には弱いところがあると分かれば、そこをいたわり大切にすることで、大きな問題が起こらなくさせる、予防(養生)ができます。
僕の大好きな絵本『ぼくを探しに』
登場する主人公が、足りないカケラを探すストーリー。テクテク歩きながらカケラを探す旅に出かけます。
鼻歌を歌うこと
虫と競争をすること
綺麗な景色に感動すること
探し回る素敵な時間を送る旅
でも一向にそのカケラは見つからず。
見つかったと思ったら、まあるくなった主人公は以前のように生活ができず、いつもとは違う生活に途方に暮れてしまいます。
そう、
カケラを探している背景こそ、その主人公には最適で心地よい体だったのだと改めて思う、そんな物語。
足りないカケラは、その人の弱いところだけれど、その欠けている部分があるからこそ、人の想いや弱さ、心の変化も察知して優しくなれるんじゃないかって。
弱さがあるから、痛さもわかるし、自分のことを分かろうとするもの。
東洋医学では
東洋医学の思想にもこの考えに似たものがあります。人それぞれに体質があり、五つの臓の強さ弱さのバランスによって体質が分けられるという考え。
肺が弱い人、胃腸が弱い人、、それぞれに特徴があって、その弱さがあるから体質や性格にも違いが出てきます。
例えば
・子どものときに喘息持ちでよく風邪を引いてしまう人は、肺虚体質
・精神的なストレスが溜まるとイライラして頭痛や肩こりがでる人は、肝虚体質
・体の疲れがとれず、いつも疲れている、根気がなく疲労感が強い人は、腎虚体質
こんな風に弱さを抱えながら人は生きているんですね。
その弱さに気を配り、ケアしたり、日常での食生活や運動にも気をつけて生活をしていくと、症状も緩和され体質も安定していきます。
人は弱さを持ち合わせて生きている
自分の弱さを受けとめて理解していくこと、私の取り扱い説明書を持って暮らすことで、健やかさや豊かさを持って生きていけると僕は思います。
ご自身の弱さ、認めてあげてください。
そして、いたわり、癒やしてあげてください。
そうすれば、私も元気!世の中も元気に!ハッピーになっていくと信じています。
つきもり
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